組織に属しているうえで、職場の人間関係の悩みは尽きませんよね。
離職理由の3割以上が「人間関係」が占めているそうです。
仕事は1日の大半を占めています。嫌な人と1日中接していると多大なストレスになります。
仕事上、嫌いな人、苦手な人を避けて通れないのが現実です。
嫌な人でもいろんなタイプの人がいると思います。
今回の記事では、職場の人間関係で受けるストレスを少しでも減らすために、
嫌な人のタイプ別での接し方を紹介します。
職場の人間関係を少しでも楽にしたい方は参考にしてみて下さい。
目次
職場の人間関係の基本的な考え方
人間関係で悩む原因は、
「毎日顔を合わせるため、相手の嫌な部分が見えてしまう」
「その嫌な部分を変わって欲しくても変わってくれない(変えられない)」
プライベートで会う友人など嫌いになったら連絡取らずに会わなければいいですが、
職場は、人間関係が固定化しているため、仕事をやめない限り簡単に変えれません。
人間関係でつまづくと、「相手を変えよう」と考える人がいますが、
悪い習慣や癖を治すのと同じくらい難しいと考えた方がいいでしょう。
「他人は変えられない、変えられるのは自分自身」
私はこれが人間関係の基本的考え方だと思っています。
職場の人間関係は悪いのが普通
職場の人間関係が良いという話は滅多に聞きませんよね。
私は10ヶ所以上の職場を勤務してきましたが良かった職場は1つもなかったです。
初めは良かったけど後から悪くなるパターンもありました。
それは上記に書いたように毎日顔を合わせていればお互いの欠点が目に入り、
夫婦関係のように亀裂が入ったりするからです。
「嫌いな人がいるから会社を辞める」と決める前に
「職場の人間関係は悪いのが当たり前」「完璧な人間はいない」
「完璧な職場はない」と考えれば少しは気が楽になると思います。
自分を嫌ってくる人は必ずいる(2:7:1の法則を知る)
アメリカの臨床心理学者 カール・ロジャーズが提唱した法則
2:7:1の法則
職場に10人いたとしたら、
・2人は気が合う人
・7人はどちらでもない人
・1人は気が合わない人
人はそれぞれの個性があるので考え方・価値観が違い、
合わない人がいるのは当たり前。
10人中1人は自分のことを嫌っている人がいると思っていれば、
心が軽くなるでしょう。
職場の人間関係は深めない
職場の人と仲良くなり過ぎると、仕事のことで問題が起きたときに
その人と不仲になると気まずくなり会社に行きづらくなることがあります。
またその人と対立している人から敵視される可能性もあります。
職場の人間関係は最低限のコミュニケーションと報告・連絡・相談の仕事での
コミュニケーションをすることに専念すれば十分です。
「愚痴・悪口・陰口・噂話が多い」タイプ
複数の人たちと毎日仕事をしていれば、人間である以上、
愚痴や悪口がでてしまうのは仕方ないと思いますが、
毎日毎回言っている人は周りから嫌がられますよね。
このタイプの特徴は、嫉妬しやすく、自己肯定感が低いため自分の話題より、
他人の話題を中心にして相手の評判を落とそうとします。
対処法
・悪口に興味を示さない
ポーカーフェイスで聞き流して興味ないことを相手に示す。
・その人と雑談をしない
業務上以外のことは話さない。世間話をしない。
・業務やスマホ操作などに集中しているフリをする
相手と目を合わさずに「へぇ、そうなんですね」と受け流すといいでしょう。
愚痴、悪口、陰口、噂話などはどこの職場でもよくあることですが、
完全に無くすことは難しいですが、減らせることはできると思います。
言わない、聞かない、話にのらないなど、
マイナスの話はデメリットしかないことを頭に入れて、
自分の成長や仕事の成果に労力を使う方に力を入れた方が自分のためになります。
「嫌味ばかり言ってくる」タイプ
嫌味を言ってくる人は、嫉妬心、劣等感が強い人が多いです。
自分より優れている人を認めないなど素直でない人も嫌味を言います。
あとは、自己愛が強い人、プライドが高い人も嫌味を言ってきます。
嫌味を言ってくる人に言い返したり、騒ぎ立てたり、正論をぶつけても、
逆効果になりさらに嫌味を言われることになります。
対処法
・笑顔で受け流す
嫌味を言われたら、「へぇ、そうなんですね」「はい、ありがとうございます」
と笑顔で受け流しましょう。
・完全に相手にしない
嫌味がしつこい人には、完全に無視、もしくは聞こえていないフリをする。
・明るく肯定する
例えば、仕事で定時で帰ろうとしたとき、
相手「仕事が少なくていいな」自分「はい、毎日助かってます」
と明るく返せば相手も「こいつはつまらないな」と相手にしなくなると思います。
嫌味を言う人への対処法は、言い返さないず、相手にしないことです。
何を言われても反応しないことで、
「この人には何を言っても無駄だ」と思わせることが大事です。
「自己中心的」タイプ
自分の利益や欲求などを最優先して、思い通りにいかない、
納得できないことがあると不機嫌になる、頑固でわがままなところが自己中な人です。
自己中な人は、自分の意見を否定されることをかなり嫌いますので、頭ごなしに否定したり、
感情的に反論すると逆効果になってしまうのでやめた方がいいでしょう。
対処法
・はっきりと意思表示をする
自分勝手な人の頼み事を繰り返し受けていると、都合のいい相手として、
扱われてしまいます。
「出来ないものは出来ない」「嫌なものは嫌」と断ることです。
・笑顔で接して、上手に煽てる
職場の人間は、中々避けて通れないので、問題を起こしたくなければ、
上手に接するしかありません。
笑顔で安心感を与えて、相手を褒めることで相手の心を開かせることが
できるかもしれません。
自己中な人は非常に気難しい性格の為対処が難しいのが現実です。
「自分の意見や感情を伝える」
「相手の意見や行動、わがままに振り回されないようにする」
を心がけて接することです。
「粗探し・他人に厳しい・完璧主義者」タイプ
役職がある上司に多いこのタイプと下で働く部下は、かなり苦労します。
完璧主義者は、自分自身に完璧を追い求めるだけならいいのですが、
他人にも完璧を求めるため、他人に厳しい人がほとんどです。
タチが悪い人は、「自分に甘くて、他人に厳しい」っていう厄介者も多くいます。
とにかくこのタイプは、人の失敗は許せない、粗探しのプロです。
私自身もこのようなタイプと何人か出会ったことがありますが、
自分は優秀で仕事ができるけど、「部下は仕事ができない」と部下を見下して、
部下より、自分の考えややり方が正しいという固定観念があります。
当然、部下の長所・個性を認めない、褒めようとしないのが特徴です。
他人の粗探しを大得意とする「心の狭い」人が多い印象でした。
このタイプの心理は、
・「自分を超えられるのはプライドが許さない」
・「自分より仕事ができない人がいることで安心する」
・「マウントを取りたい」
・「他人の評価を下げて自分の評価を上げたい」
・「嫉妬心が強い」
などが挙げられます。
対処法
・聞いているフリをしながら軽く受け流す
仕事に影響がないどうでもいいことを指摘されるとイラッとしますが、
ここで反論すると喧嘩になってしまうので、相手に言わせておいて、
自己満足させておけばいいのです。真顔で聞いているフリをして、
何も言わずに去るぐらいがちょうどいいと思います。
・「小物が何か言ってるな」っと受け流す
他人のマイナス部分しか見れない三流人間は、「小物」と思っていれば、
いくら自分の上司だとしても「大したことないな」と思えて、
小物に何言われても気にならなくなります。
・「冷静に受け止める」
粗探しされる方は、する側に対して「うざい」って思うことが多いですが、
相手が何を言っても感情を出さないことが大切です。
「ご指摘ありがとうございます」と冷静に受け取ることです。
これを繰り返していけば、相手も指摘する気が失せてくることがあります。
完璧主義者でも人間です。完璧な人間はこの世にはいません。
粗探しする人も実際は仕事ができるわけでもなく、
人の悪いところしか見れないから、周りから嫌われ、人望がありません。
私は、仕事がいくらできても、他人の悪い部分しか見れない人より、
仕事ができなくても、他人の良いところが見れる人間性が高い人の方が尊敬できます。
「弱いものいじめ」タイプ
管理職やお局に多い、
立場の弱い、新人、アルバイト、派遣、契約社員、女性などに嫌がらせや差別をする、
他人を困らせることに喜びを感じるのがこのタイプです。
「強いものにはペコペコしながら媚を売り、弱いものにはオラついていじめる」
このダサい人たちの特徴は、
・気が小さい、臆病者、自信がない
・過去にいじめられた経験がある
・嫉妬心が強い
・承認欲求が強い
などがあります。
自分に自信がないから、職場のポジション、肩書、年齢などに価値を見いだし
勘違いを生み出しているのです。
対処法
・断固とした態度で対抗する、明確に拒絶する
弱いものいじめは、弱いところを見せている人に向く傾向がありますので、
ここは思い切って強気で、「これはいじめですね!」「パワハラですよ!」と
一言返すことをして泣き寝入りはしないと意思表示することです。
動揺したり、落ち込んでいる姿は見せずに平然としていることです。
・相談する、相談窓口を活用する
まずは、上司、同僚など社内の人に相談する。
相談相手がいない場合やダメだった場合は、社内相談窓口で相談することで、
会社に問題意識を持たせることができます。
悪質な場合は、証拠を集めて社外相談窓口(労働基準監督署・労働局・弁護士)
に相談しましょう。
職場のいじめは苦しくて、悔しいもので、暴力や暴言で仕返ししても、
自分が悪者になってしまうので、そうなる前に自分から動くしかありません。
弱いものいじめをする人は決して強い人ではありません。
弱いから弱いものにしか攻撃できない臆病な人です。
泣き寝入りせず、強気で立ち向かいましょう!
まとめ
職場に嫌な人がいると仕事が嫌になってしまい、
今やっている仕事が嫌いになってしまうこともあるでしょう。
そうならないために、相手のタイプを見極め、適切な距離感を保ち、
自分を守ることです。
嫌いな人に対する解決法は、好きにならなくても嫌いでなくなること。
これが簡単に出来れば、人間関係で苦労することはないですが、
職場で嫌な人がいた場合、その人のいいところを探して、
その部分にフォーカスしてみると嫌いな人が徐々に、
なんとも思わなくなると思います。
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