会話中に自慢話を挟んでくる人、見下した言い方をする人、上から目線で発言する人など、自分の優位性を相手や周囲に示す行為、マウント(マウンティング)を取ってくる人は皆様の周りにはいませんか?
言動がきついため中々聞き流せなかったりして、強いストレスを感じてしまう方もいるのではないでしょうか。
私もこれまでに数々のマウンターと出会ってきましたが、あまりいい印象を持たない人ばかりでした。
私自身が自分では気づかずに相手にマウンティングしていた過去があったかもしれません。
この記事で、「あれはマウンティングだったのか」「自分もマウント取っていたかも」と気づけると思います。
目次
マウンティングとは?
マウントを取る「自分が相手より上だと優位性をアピールしたり自慢する行為」
どのような言動がマウントになるのかは、主観や状況に左右されます。
聞かれた事に事実を伝えればマウントにはならないですが、聞かれてもないことを話したり、相手の言動、例えば成績の数字など相手より上の数字を発言すれば相手は「マウント取ってきた」と思われてしまうかもしれません。
自分はマウントをとるつもりがなくても誤解を受ける可能性もあります。
「自慢する行為」がマウントを取るという意味が強いように思います。
「マウンティング」もとは動物の行動を表す言葉ですが、人のコミュニケーションでも使われる言葉です。
マウントは格闘技の「マウントポジション」で使われている言葉で、
マウントポジションとは、仰向けの相手に馬乗りになった状態のことを指します。
相手は身動きができず、こっちは一方的に攻撃することができるためこれが由来だと言われています。
よくあるマウントの例
ここでは世間一般でよく聞くマウントや私がされたことを紹介します。
・高学歴自慢 「俺は⚪️⚪️大学で出るんだけどさぁ」
・過去の栄光自慢 「前の会社では、課長やってたんだけど」
・ブランド品自慢 「ベンツ乗っているんだけどさぁ」
・人脈アピール 「⚪️⚪️会社の社長と知り合いなんだけどさぁ」
・物知りアピール 「え、⚪️⚪️知らないの?」
・肩書きアピール 「私今、⚪️⚪️で店長しているんだけど」
・経験自慢 「昔、アメリカ留学したことがあってさぁ」
・上から目線の発言 「こんなことも出来ないの?」
・既婚自慢 「俺は二十歳のときに入籍したけど、その歳でまだ結婚してないの?」
・相手の粗探し 「⚪️⚪️だからお前は駄目なんだよ!」
・会社の上司・先輩が仕事上でよくあるマウント 「俺がこの仕事やっていたときは10分で終わったぞ」
「俺はこの仕事3日でできるようになったよ」
自分のステータス、経験、知識、批判、見下しなど取り上げたらキリがありませんが、思い当たるものがあったと思います。
自分のステータスを誇りに思うこと、思い出を大切にすること、経験・知識を人よりたくさん持っていることはものすごく良いことだと思います。
しかしそれを聞かれてもいないのに一方的にアピールしたり、自慢したり、上から目線で見下したりしてしまったら、相手に不快感を与えてしまっている可能性がありますので注意が必要です!
マウントを取りたがる人の特徴1「承認欲求・優越欲求・劣等感が強い」
マウントを取りたがる一番多いのが、自分に自信がなく、自分を認めてほしい「承認欲求」の強い人です。
マウントを取らないと「自尊心」(自分の人格を大切にする気持ち)が保てないとも言えます。
相手より優位に立ちたい、優越感が欲しいという欲求を満たすために上から目線の発言をするのです。
自分のことを構ってくれる人との関わりを維持するために、マウンティングをしてしまうのでしょう。
マウントを取りたがる人の特徴2「自分に自信がない」
自信がない人は自慢話が多く、自分を大きく見せようとします。
舐められたくない、強く見せたいなど自分を実質以上に見せようと見栄を張ってしまうタイプです。
マウントを取りたがる人の特徴3「自己中心的」
自己中の人は、自分が周囲よりも優秀だと思い込んでいますので、自分が優先されるべきだと思っています。そのため何でも自分の思い通りに進めたいと考えている人が多いのです。
人を見下してでも、自分が優位になるポジションを狙っているのです。
マウントを取りたがる人の特徴4「他人からの評価を気にする」
他人からの評価を気にする人は、自分をより良く見せたいという見栄が強い人です。
少しでも自分をよく見せたいがために、相手を落とすような発言をしたり、自分を持ち上げるような発言に繋がるのだと思います。
マウントを取る人の対処法1「距離を取る」
これができれば簡単に悩み解決できますね!
職場では必要最低限だけで関わり、業務以上以外では絡まないようにするなどの工夫が必要になってきます
どうしても距離を置けない場合は、弱々しい態度を見せずにマウンターとは堂々と振る舞い、相手の目を見据えることでマウンティングのリスクを減らすことができると思います。
マウントを取る人の対処法2「無関心さを見せる」
相手に「つまらない」と感じさせるのです。
感情を込めない「へぇ〜」「なるほど」「それはよかったですね」などの言葉で興味ないことを表現します。音声や表情を使って無関心さを示せば、相手のマウンティング意欲がなくなるでしょう。
マウントを取る人の対処法3「指摘・牽制する」
人を見下すような発言をする人は、プライドが高いため反論されるとキレられる危険性があります。
あくまでも冗談混じりで「嫌味じゃありませんか?」「ひどいですよ」「マウント取らないで下さいよ」と少し丁寧に伝えるのがよいでしょう。すると相手もマウントを取っていることに気づかれたと察し、発言を控えるでしょう。
マウントを取る人の対処法4「相手を持ち上げる・褒める」
これはトラブルを避けて、相手と円満な関係を続けたい人やマウント頻度が少ない人向けの対処法です。
「すごいですね」「さすがですね」などで対応しておけば相手は承認欲求が満たされるので、逆に仕事などを手伝ってくれたり、役立つアドバイスをくれる関係を築けるかもしれません。
マウントを取る人の対処法5「気にならなくなる方法を考える」
相手にマウントを取るのをやめさせる方法ではなく、自分が成長する方法を考えることが根本の解決方法だと思います。
自分が精神的にも能力的にも成長することだと考えられるようになればマウント発言も聞き流せるようになります。
マウントを取る人を「ただの可哀想な人だな」「面白い人だ」「劣等感が強いんだな」などと考えられれば、不愉快な気持ちが減らすことができます。マウントされても無意識に気にならなくなります。
まとめ
マウントを取りたがる人の特徴
・承認欲求・優越欲求・劣等感が強い
・自分に自信がない
・自己中心的
・他人からの評価を気にする
マウントを取りたがる人の対処法
・距離を取る
・無関心さを見せる
・指摘・牽制する
・相手を持ち上げる・褒める
・気にならなくなる方法を考える
これよりさらに付け加えると、
・マウンターの話を間に受けないこと・受け流すことが大前提。
・マウントされたと感じても感情的にならずに穏やかな態度で接する。
・鈍感なふりをする 例:「興味ないんで」「よくわからなくて」「すいません、よく知らないんで」
・突発的な怒りを落ち着かせて、冷静さを取り戻すアンガーマネジメントを実践する
マウンターの特徴を知って、対処法を実践することも大事ですが、
一番はまず自分自身がマウンターになっていないか自分の発言を確認することも重要ですね!